【連覇ならずも、全員野球で“らしさ”貫く】
連覇のかかった準決勝は最終回まで3点リードするも、麻生ボーイズの猛攻に逆転負け。ほど坊達の長い夏は終わった。
今大会は、3年生の今までの姿勢や取り組みを後輩達、保土ヶ谷ボーイズに残す大会であるとみんなで挑んだ大会だった。
ちょうど1年前、関東大会敗戦後から有馬をキャプテンに新チームとしてスタートした。関東大会で3年生相手に完投した平本や女房役の松澤、市川など経験豊富なメンバーもいたものの、なかなか公式戦での勝利には恵まれなかった。
「2つ目の壁」が高く立ちはだかる。
負けたチームが優勝する。
雨天コールドも経験した。
歯車がなかなか噛み合わない。
悪くない。負けた感じはしない。でも、勝ちきれない。
そんな3年生だった。
勝ちたい想いはチーム全員が一緒。
全国も関東大会も逃した。
そんな中、迎えた岐阜大会。
やっと3年生13人が“ひとつ”になった。
勝ったからかもしれない。
この仲間と一緒に少しでもいたい。
心から想いが出る。
やっと。
やっと。
全員が心から想いあえた瞬間。
それが何より大切なものだと思う。
だからこそ、一生の仲間になれる。